2017年11月5日日曜日

フィリピンに対する円借款の供与 日本政府も地下鉄プロジェクトに参加

東京で実施された日・フィリピン首脳会談において,安倍晋三内閣総理大臣はロドリゴ・ドゥテルテ・フィリピン共和国大統領(H.E. Mr. Rodrigo R. Duterte, President of the Republic of the Philippines)に対し,「マニラ首都圏地下鉄計画(フェーズ1)(第一期)」他1件の円借款の供与(供与限度額合計1,139億2,900万円)に関する事前通報を行いました。今回の事前通報を踏まえ,今後,我が国とフィリピン政府との間で,円借款の供与に関する交換公文を締結する予定です。


関連記事

「日・フィリピン首脳会談 9つの協力分野を日本が支援する(議事録あり)」

対象案件の概要


(1)「マニラ首都圏地下鉄計画(フェーズ1)(第一期)」(供与限度額1,045億3,000万円)
 この計画は,マニラ首都圏において地下鉄を整備することにより,増加する輸送需要への対応を図り,マニラ首都圏の深刻な交通渋滞の緩和に資するとともに,大気汚染や気候変動の緩和を図るものです。この計画の実施によりフィリピンの投資促進に通じた持続的経済成長に寄与することが期待されます。

(2)「幹線道路バイパス建設計画(III)」(供与限度額93億9,900万円)
 この計画は,マニラ首都圏北部近郊の中核都市プラリデル市周辺において,マニラ首都圏とルソン島中部を直接結ぶ主要な一般幹線道路である日比友好道路のバイパス道路を整備することにより,同市周辺の渋滞緩和及び輸送能力・効率向上を図るものです。この計画の実施によりフィリピンの投資促進に通じた持続的経済成長に寄与することが期待されます。


供与条件


(1)対象案件:上記2(1)

(ア) 金利 : 年0.1%(コンサルタント部分は年0.01%)
(イ) 償還期間 : 40年(12年の据置期間を含む。)
(ウ) 調達条件 : 日本タイド
 

(2)対象案件:上記2(2)

(ア) 金利 : 年1.5%(コンサルタント部分は年0.01%)
(イ) 償還期間 : 30年(10年の据置期間を含む。)
(ウ) 調達条件 : 一般アンタイド

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2017年11月2日木曜日

フィリピンでアリペイが普及する日も遠くはなさそう!アントフィナンシャルとアヤラが事業提携をしフィリピン進出


アントフィナンシャルの海外進出が加速度を増している。

アントフィナンシャルのCEO Eric Jing(井賢棟)氏が、アリババ創業者のジャック・マーと共にフィリピンを訪問し、フィリピン最大のコグロマリットグループであるアヤラ・コーポレーションと提携を発表。

アヤラ・コープレーションとは、一等地でショッピングモールを展開する1834年創業のフィリピン最古、最大のコングロマリット企業であり、アントフィナンシャルは最高のパートナーを手にいれたこととなる。


その他、その配下である通信最大手不動産大手フィリピンの通信大手グルーブテレコム、Gcashという決済サービスを展開するフィンテック企業であるMyntの2社を含め、合わせてフィリピン企業3社と共同で業務提携に調印した。フィリピンでのアリペイビジネス(名称未定)を今後共に拡大していく方向で合意なされフィリピンでのアリペイ事業拡大に大きな展開が予想される。

アントフィナンシャルCEOの Eric Jing(井賢棟)氏は、「この数カ月、Myntと共同でMyntが展開するGcashを活用したQRコードでの決済の共同研究を行った。将来は、中国の5.2億人のアリペイユーザーがフィリンピンでそのままアリペイを活用できることを実現する。」と語っている。

合わせて、アリババの創業者であるジャック・マーは、大統領官邸を訪れフィリピン大統領「ロドリゴ・ドゥテルテ」氏にも面談した。彼は、世界中で民間企業の創業者を超越した活動を行なっており、中国の外務大臣以上の働きで、中国外交の鍵を担う人物と言えるだろう。

ジャック・マーはその後フィリピンの大学ランキング3位に数えられるDe La Slle Universityを訪問し、演説を行い栄誉テクノロジー創業理学博士号を授与された。講演の中で、ジャック・マーは、科学技術の発展がフィリンピンのキャッシュレス社会化を促進すると語っている。

記事提供元:NOBBY OCEAN CONSULTING PTE LTD.

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2017年11月1日水曜日

比ファミリーマート、現地石油会社が買収 アヤラランドとSSIが撤退


「フィリピン 日系大手コンビニエンス・ストアの現状と店舗数」のBLOGで書いたばかりで、ファミリーマートに大きな動きがあったようです。


フィリピンの石油販売会社フェニックス・ペトロリアム・フィリピンは30日、同国でコンビニエンスストア「ファミリーマート」を運営する会社の全株式を株主のファミリーマートなどから取得することで基本合意したと発表した。ファミマは経営から退き、ライセンス事業として展開する。

「フィリピン・ファミリーマート」の株式は現在、ファミマが37.6%、比財閥アヤラと小売り大手SSIグループの共同出資会社が60%、伊藤忠商事が2.4%を保有している。フェニックスは比競争委員会の承認を得た後、これらの株主から全株式を譲り受ける。買収額は非公表。

ファミマも30日、フィリピンの事業パートナーを変更すると発表した。2018年1月末をメドに新たに運営会社にライセンスを供与する。店舗運営のノウハウの提供は続けるという。

フィリピンでのファミマの店舗数は15年末に120店に達したが、競争激化などで今年9月末には68店に減った。フェニックスは全国に500店超持つガソリンスタンドに展開するなどして、22年までに300店に拡大したい考えだ。

記事提供:日本経済新聞


店舗数を減少させていた理由もこれで明確になりました。

ファミリーマート店舗数推移




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2017年10月31日火曜日

日・フィリピン首脳会談 9つの協力分野を日本が支援する(議事録あり)


①マニラ首都圏及び地方部におけるインフラ開発


「ビルド・ビルド・ビルド」のスローガンのを掲げマニラ首都圏の交通渋滞と地方と首都圏のインフラ整備


鉄道事業

日本政府は8,000億円(約3560億ペソ)の地下鉄事業に対し、約6,000億円の政府開発援助を検討


道路・橋梁整備を含む地方開発

マニラ首都圏と地方を繋ぐ幹線道路のバイパス(プラリデル・バイパス)事業の実施を迅速に支援


災害予防のためのインフラ事業

カビテ州産業地域での洪水リスク管理事業を迅速に実施




②エネルギー


フィリピンの堅調な経済成長に伴う将来の電力需要の増加,国 内ガス田における天然ガス生産の減退及び電化率の低い地域の存在等,エネル ギー分野における課題の解決を後押し


電力

フィリピン全土で質の高い発電インフラを導入するため,発電効率の改善及 び電化率の向上のための協力


LNG

経済産業省の財政支援による実現可能性調査の実施を通じ,フィリ ピンへのLNGの導入を開始




③雇用の創出及び生活水準の向上


貧困が完全に解消された中所得国になるというフィリピン共和 国政府の目標を後押し


産業振興

雇用の創出及び生活水準の向上につながる産業振興のため,自 動車産業等の製造業におけるグローバル・バリュー・チェーンへの参画に向け た地場の裾野産業の育成支援を行う


産業人材育成

フィリピンの産業振興に資する産業人材を育成するため,日本 企業と連携したインターンシップの機会の提供を含む寄附講座への支援並びに 高い技能を持つ人材及びエンジニアリング分野における人材を養成する大学及 び職業訓練校等への支援




④ミンダナオ


ミンダナオの平和及び安定がアジア全体の平和及び繁栄に寄与 するとの認識の下,ミンダナオの平和及び開発のため,長年にわたり支援を行っている。


マラウィ市及びその周辺地域の復興

マラウィ市及びその周辺地域の復旧・復興のため の資機材の供与を迅速に実施


J-BIRDの強化

現在実 施中の「バンサモロ包括的能力向上プロジェクト」を通じて,ガバナンス,公 共サービスの提供及びコミュニティ開発への支援を引き続き促進




⑤公共安全


フィリピン共和国政府が0+10の社会経済政策主要項目を推 進する上で重視する「法と秩序の尊重」を実現するため,公共安全の分野での 協力を継続


違法薬物対策

①違法薬物使用者の再使用防止②違法薬物 5 使用の未然防止及び③違法薬物使用の未然防止の文脈における貧困削減の分野 に特別な注意を払って協力


テロ対策/海洋安全対策

警備車両 及びその他の関連機材の迅速な供与に加え,日本政府が供与する巡視船艇及び 高速艇の効果的な運用を確保するために,沿岸監視能力を含め,フィリピンの 海上保安機関の能力構築等の支援





⑥情報通信


地上デジタル放送

フィリピンの情報通信技術省(DICT)と総務省との間 で署名された別途のMOCにおいて,フィリピンにおける地上デジタル放送へ の円滑な移行を確保するための既述の取組は,日本基準の採用において極めて 重要な事項となる緊急警報放送システムを含め,統合デジタル放送サービスに 関する日本人専門家からの技術的・政策的支援により一層強化


国家ブロードバンド計画

フィリピ ン全土へのブロードバンド・インフラの整備に貢献するため,これまで長年に わたり蓄積してきた経験及び技術を基に,フィリピン共和国政府に対して財政 協力も含む協力を検討




⑦環境


廃棄物管理に関する日フィリピン環境対話を通じて選定される モデル都市において廃棄物発電施設を整備するために協力




⑧農業


フードバリューチェーンの構築が重要であるとの認識を 共有する。このため,両国政府は,日フィリピン農業協力対話を活用し,フィ リピンにおける農業機械化の推進及び農産物の流通システムの改善のための協力を強化




⑨防災


洪水対策,気象観測及び予警報の分野において,フィリピンの 中央政府の能力構築のために,幅広い技術支援を引き続き行う。



外務省の議事録はこちらです。




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2017年10月30日月曜日

【祝・100記事達成!】BLOGを始めたらまずは100記事からがスタート地点


BLOGにお越しいただきありがとうございます!(@ka_ricrick)です。

この記事アップで100記事になりました!

2017年4月から再稼働したBLOGも100記事達成しました。
1つ1つ目標を作りやり続けることの大切さ、大変さが身にしみて感じます。

以前別のBLOGでも書きましたが、BLOGとYouTube(ネタは別)同時に進めていたので、慣れない動画編集では特に時間を使ったと思います。

YouTubeチャンネル 10,000視聴回数 達成!アナリティクス分析してみました。

100記事書いて私なりに感じたことをまとめたいと思います。


100記事書いて分かったこと


ポジティブ


・PVも上昇
・仕事の問い合わせが増えた
・フィリピンについての質問がある際にBLOG記事を共有して使うこともできる
・マーケティング戦略のアドバイス枠も広がる
・コメントもらえるようになった(まだ少ないですが...)
・TOPヘッダー画像を作るのが、早くなる
・BLOGを書くのが当初に比べ早くなる
・誤字脱字をCHECKする習慣がついた!(まだあるとはおもいますがw)
・ラベル(カテゴリー分け)が絞られてくる
・Analyticsの分析データが溜まってくるので、記事内容、配信時間帯など見えてくる
・記事の言い回しなど形が決まってくる
・会社のBLOGも開設することができた
・「フィリピンの魅力が分かる&基礎情報」ステップメールも開設することができた
・書いた記事のPing送信などのノウハウを取得


ネガティブ


・とにかく大変!!
・BLOGを書かないとという義務感に追われる!
・ネタが無い時の焦り
・広告収益は思っていた程ない
・書いた記事のPVが少ない時の寂しさ!


今後の目標


・オリジナルドメインを取得
・BLOG専用のサイトを作成
・個人BLOG用のAPP検討
・365記事書くまでは定期的に記事更新
・1記事で10,000PV以上のネタを提供できるように
・記事アップ後のPVは上がるがその後の伸びがないので、分析


なんでこんな事してるの?


飽き性の私自身を変えるためという事が一番大きいと思います。
1つ1つの目標をクリアーしていくという気持ちをどんな時も忘れずその時その時の感情に左右されない人間力を付けるという目標があります。

その中でBLOGとYouTubeをやり「フィリピン」というキーワードにカテゴリを絞り1人でも多くの人に興味を持ってもらい企業であればこれを見てフィリピンに行ってみたい!進出したいなんて方々が増えてくれることを願い定期的にこのBLOGを書いています。

「YouTubeをやっている理由はこちら」

全ての物事には結果というものがります。その結果に至るまでの経緯これが経験であり結果をもってどのように改善していくか?で人生は大きく変化していきます。

飽き性でスタートダッシュだけいい自分にとっては、結果を改善していくという力を今以上につけなければ今後何も変わらないと自ら判断した結果が今のBLOGとYouTubeというわけです。

各分野でご飯が食べられるくらいの収益を稼いでいるブロガーやユーチューバーは本当に凄いと思います。

世間一般では誰でも始めることのできるツールではありますが、誰でもできる分野だからこそ競合も多く途中で挫折してしまう方も非常に多いですね!続けることで今まで見えたなかった所が、見えてくるそんな環境を楽しもーぜ!!

by ゆうたブログ←パクリw

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2017年10月29日日曜日

フィリピンで愛されているJollibee(ジョリビー)世界中に「チキンジョイ」を広めたい


フィリピンのファーストフード市場は推定40億ドル(約4,500億円)そのフライドチキンの半分以上を支配するJollibee(ジョリビー)

世界にJollibeeを広げるために米国、中国の買収を模索しているようです。

買収先のターゲットは、他のファストフードチェーンや、Jollibeeが40%を保有する米国フランチャイズのSmashburgerのようなファーストカジュアルなレストランなどを検討

パシグ市に本拠を置くJollibeeは、2019年まで利益を2倍にするという目標を掲げTanmantiongは現在、世界の時価総額5つのレストランチェーンの1つになりたいと考えています。

Jollibeの現在の市場価値は52億ドル(約5,900億円)。

マニラの証券取引では、2週間ぶりに株価最高値で1%上昇した。今年27%上昇し、フィリピン証券取引所指数を上回った。

2019年までにはJollibeeが日本進出をするという情報がありますが、今後の展開に注目ですね!

日本経済新聞
比ジョリビー・フーズ、日本進出を検討

マニラ新聞
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2017年10月25日水曜日

フィリピン・マニラ 『ハローキティーラン』10,000名が参加!!


アジア各国で開催されているキャラクターマラソンイベント「ハローキティラン」を、フィリピン・マニラのSMモールオブアジアにて初開催

2016年以降、ベトナム、タイ、インドネシア、中国で同イベントを実施し、成功を収めています。今回、初めてのフィリピン・マニラでの開催となり、「ハローキティラン」のイベント開催は遂に、アジア6カ国目。

さすが、ハローキティといったイベントです!
集客数もさることながらノベルティのクオリティやイベント内容も華やか。

しかし、私の情報不足だったのか。。。このイベント今日になって知りました!
ABSやGMA NEWSは随時チェックしているつもりなんですが、見逃していたのかな?

FacebookのLike数も32,224人とフィリピンにしては、少し少ない感じなので、FB広告とかもう少し、ユーザー目線で打てていたら100,000Likeくらいは簡単に超えたんじゃないかなーって気はします。
insta、Twitterもありましたが、ほぼ壊滅状態!
当日キティーちゃんのノベルティ欲しさに集まる人が多いと想定すれば、SNSのシェアをもう少し強調してもよかったのではないかなー

例えば5kmのコースを完走した人にメダルをプレゼント(←ここまではイベント内で)
GOAL地点にキャンペーンボードを複数個置きカメラマンを配置してゴールした人を写真撮ってリアルタイムでUPする+メダルを渡す際に個人のSNSで投稿画面を見せてメダル贈呈

これくらいのことすればもう少し拡散できたかもしれませんね^^

GOAL地点の混雑解消は、現場を見てやるしかありませんが!



5㎞のコースが特設されマニラ湾を一望できる海沿を10,000人が走ったようです!


参加者にはこんなノベルティを配布。
しかもTシャツは、7つのサイズから選べるように!(XX Small,X Small,Small,Medium,Large,X Large,XX Large)


スポンサー企業もBIG企業が入ってました!!



こんな盛大なイベントをGLOCALIZERでも受注できるように頑張ります (○`・Д・´)9

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2017年10月19日木曜日

フィリピンの目的別の家計消費 項目別支出額・支出割合(全世帯)


小売業界における質問が最近増えてきたので、まとめてみました。
どの分野がフィリピン小売に適しているか?などぜひ参考にしてみてください。


※フィリピン統計局より作成


家計支出に基づく目的別の家計消費支出の推計額は2012年は約6兆4,396億ペソであったが、2015年には約9兆8,258億ペソまで上がり2016年には約10兆1,573億ペソであった。

2017年の第二四半期の家計消費支出は5兆5,371億ペソなので、今年も更に消費支出は上回ると想定できる。

発展途上国の家計消費支出は四半期ごとに更新されているようなので、今後もフィリピンの消費市場の動向をレポートしていきます。

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2017年10月17日火曜日

メトロ・マニラ 渋滞緩和のためにショッピングモールの営業時間を変更 10%の交通量減少を想定


EDSA通りに面したショッピングモールの営業時間を変更することで1モール辺り600台の車両を減少できると発表

2017年10月16日〜2018年1月15日まで平日のみ下記の時間帯に変更するようです。




変更前

午前9時〜午後11時


変更後

午前11時〜午後11時

クリスマスシーズンなので、少しでも緩和されるといいですね。
マニラの渋滞は日に日にひどくなっているので、早めの対策をしないと経済動かなくなっちゃいます!!

Ayala Malls, SM Supermalls, Robinsons, Star Mall, Shangri-la, And Rockwell.のショッピングモールも採用したようで、モールオーナーは「紳士協定」を結んだようです。

少し突っ込んじゃうと

確かにEDSA通りは恐ろしいくらいの渋滞をしていますが、9時→11時にした所で、通勤ラッシュの時間帯なのでそんなに多くの車がショッピングモールにいっているとも考えられずOPENするまで通りで路駐して今まで以上に渋滞がひどくなるような気が...

しかし

なんらかの対策をするのは、良い事なので今後の影響に期待したいです。

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2017年10月16日月曜日

フィリピン 日系大手コンビニエンス・ストアの現状と店舗数



圧倒的No.1&No.2のセブン・イレブン、ミニストップ
2013年からは日系大手コンビニエンス・ストアもフィリピンに進出をし各店舗で競争が始まりました。

2013年
ファミリーマートとサークルKが進出

2015年初旬
ローソンがフィリピン1号店をオープン

2015年
各チェーンとも店舗数を順調増やしていったが、2016年は、店舗数を減らすチェーンも見られた。特に、ファミリーマートの店舗は激減。


ファミリーマート店舗数推移



ミニストップ店舗数推移



2012年に、ルスタンで知られる高級小売り企業のSSIグループとアヤラ・グループ(アヤラランド)の折半合弁企業であるSIAL CVSリテイラーズ社(SIAL)は、日本のファミリーマート、伊藤忠商事とともに、フィリピンにおけるファミリーマート店舗の展開を目的に、「フィリピンファミリーマートCVS社」(PFM)を設立した。

PFMへの出資比率はSIAL60%、ファミリーマート37%、伊藤忠商事3%である。前述のように、SIALはSSIとアヤラグループの折半合弁企業であることから、SSIとアヤラグループのPFM出資比率は各々30%ということになる。

フィリピンファミリーマート1号店は、2013年4月にマニラ首都圏マカティ市にオープンした。店舗網は2015年前半までは順調に増加、2015年5月に100店の大台、2015年末には120店に到達。

業界の競争激化や出店政策の見直しなどにより、2015年後半以降は出店ピッチが急鈍化、2016年から減少傾向となっている。2017年8月末の店舗数は69店で、前年同月末の101店から32店減少、ピークの2015年末の120店からは51店、率にして42.5%減少している。

SSIの年次報告書によると、SSIの2016年のフィリピンファミリーマート事業の損失額は前年比82%増の1億4,580万ペソ(SSI出資分、閉鎖費用含む)とのことであった。SSIのフィリピンファミリーマート(PFM)への出資比率は30%であることから、2016年のィリピンファミリーマート全体の損失額は約4億9千万ペソであったと推定される。SSIの2017年上半期のPFM事業の損失は前年同期比22%減の3,700万ペソへと縮小したとも報告されているが、収益面でもかなり厳しい状況が続いてきている。

このような状況下において、2017年10月9日付けインクワイアラー紙電子版が、「SSIやアヤラグループは、PFMを売却することを検討している」と報じた。

この報道の正否を問うフィリピン証券取引所(PSE)に対し、アヤラランドやSSIは10月9日、「競争が厳しいコンビニエンス事業を強化することを検討してきているが、具体策は決定していない。合弁相手企業と様々な事業強化オプションの検討を行っているところである。具体的な的な決定があれば、速やかかつ適切な情報公開を行う」と回答


フィリピン主なコンビニエンス・ストア店舗数





※上記情報はフィリピン経済・金融・投資情報を参考に作成


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